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任意整理で両親に内緒で借金240万円を返済した体験談

私は20代男性です。数年前に東京にある飲食店の店長、兼エリアマネージャー補佐をしており、在職中に債務整理を行いました。


その当時の借入額はクレジット会社3社とそのキャッシング枠で210万円、それから消費者金融1社からの30万円の借り入れで、合計で約240万円ほどありました。

借金を計算する男性
これほどまでに借金が増えてしまった原因は、入社3年目くらいから、徐々に仕事が忙しくなり、通勤時間を短くするために、勤務地の近くのマンションに引越したことです。


毎月の家賃が高くなったことが直接的にはありまっすが、職場から近いため、連日終電がなくなってからタクシーで帰宅したりする日が多くありました。また食事や家事全般に手間と時間を惜しんで、外食や訪問サービスを利用するなどしていたために、生活費が全体的に高くつきました。


借金を改めて計算して、その額が240万円もあることが分かり、仕事のために借金をしており、風俗やギャンブルには一切お金を使っていないにも、関わらずこれだけ借金が増えるのかと思い、かなりショックを受けました。たとえ、ぜいたく遊びをしなくても、お金を借りればそこから借金は増え続けます。


そして、債務整理に至った経緯は、仕事が原因で精神的に参ってしまい、長期の休職や退職を余儀なくされたことでした。休職という方法もありましたが、復職した時に元の職場で働く自信が持てなかったために退職を決意したんです。


すると収入がなくなるため、そのまま一人暮らしを続けるわけにいかず、両親に相談して実家に戻ることになりました。


さらに借り入れの返済も途絶えてしまい、目処が立たなくなってしまいました。しかし、両親にはただでさえ健康面で心配をかけたため、これ以上心配をかけたくないと思い、なんとかならないかと考え債務整理をする決意をしました。


借金のあるときに辛かったのは、仕事をすればするほど膨らむ借入額をみることです。それから家賃が滞り気味になり、いつ来るか分からない管理会社からの訪問に、インターホンが鳴るたびにビクビクしていたことでした。


毎月、水道、電気、ガスのどれかが止まり、急いで支払をして再開する不安定な生活と不安も大きなストレスでした。


それから債務整理するまでは、本当に借金が返せるか不安でした。その一発逆転の方法があるなんて、知らなかったですからね。親にこれ以上負担をかけたくなかったので、借金問題を解決する方法が無ければ、死んでしまった方が良いのではないかと思うこともありました。


そこでネットで検索して、司法書士事務所を訪問、相談してアドバイスを請うことにしました。自宅近くで、訪ねやすく、相談しやすい感じがしたところを選びました。


僕の希望としては、一にも二にも、とにかく親に心配をかけたくありませんでした。その意向を良く組んでくださり、借入額が現在より増えないこと、月々の返済額が低くなり、長期返済のプランが組み直せることから任意整理をすることにしました。


借入額の減額はほとんどありませんでした。強いて言うなら、任意整理せずに支払った場合に発生した見込みの利息分くらいです。司法書士さんにお支払いした額は約120万円です。


ただ、この金額は今思うと正直高いように感じます。普通は減額報酬分の20%が相場のようですからね。例えば借金問題に強い『F&S法律事務所』でも、その程度の金額です。他にも『アヴァンス法務事務所』のように、減額報酬0円の弁護士事務所もあります。


また、実際に任意整理後は、やはり後ろめたい気持ちがありました。仕事もできず、借りたお金も返せないと、社会の不適合者という烙印を押されたような気分になりました。金銭的な負担や、期日や督促の圧迫感は軽くなったが、任意整理したという現実が重たくのしかかり、悩むときもありました。


いま思うと、任意整理をして、実現可能な方法で返済プランを組めたことがいちばん良かったと思います。それから、大きな安心を生んだのが、カード会社からの督促の電話や毎月の明細にストレスを感じずに済んだんだことです。


毎日何度もかかってくる督促電話や、もしかしたら裁判所から支払督促が届くのではないかという不安がありましたからね※。

※ 支払督促が届いたときの正しい対応方法は次の記事をご参照ください。
支払督促が届いたときの正しい対応方法


それに親にまで連絡が行ったら…ということを考えると、夜も眠れない状態でしたので、それが解消した点は本当に嬉しかったですね。気持ちの面ではかなり楽になりました。


いま借金に悩んでいる方は、まず自分を戒めて最大限の返済の努力をするように頑張って欲しいと思います。しかし、やむを得ぬ事情があったり、悩みすぎて生活がおぼつかなくなり八方塞がりになったときは専門家の力を借りることが、解決の一歩大きな前進となることを、覚えておいていただきたいです。