弁護士に頼まずに個人で過払い金請求をした体験談
当時私は20代後半の妊婦でした。60代前半の義母のクレジットカードと銀行の借金総額が約100万円あることを主人から聞きました。そして、長男である主人と義両親のためをと思いネットなどで過払い金請求の事を調べました。
そのとき芸能人などが法律事務所のCMを多く放送していたのもあり、司法書士や弁護士などに頼む費用も考えできるだけ安く相談、債務整理ができれば…。と必死に考えました。
まず、返済が月2万~3万円があることが家計を圧迫していこと、さらに浪費癖のある義母は義父に内緒にしている借金というのも曲者でした。
返済を先にして家計を楽にするのか、それとも義父も巻き込み返済計画を立て債務整理をするのかを私も必死で考えました。
結局のところ、主人や義母共に私に話して丸投げ状態で、どうにかなるだろうと楽観的に考えていたようです。
私は妊婦でしたが、臨月までは朝から夕方まで仕事をしており、調べ物はネットばかりでした。その調べた中には個人で過払い金請求をした方がいたり、過払い金請求後調停をしている方もいたりと自分でもできるのではないか?と考えたのです。
Excelで過払い金請求の為のテンプレートをダウンロードし、請求までこぎつけました。目がショボショボになるくらい数字の羅列を打ち込みました。また、打ち間違いがないかを確認するのはとてもしんどかったです。
銀行はグレーゾーン金利というものはなかったので、過払い請求はクレジットカード会社のみでした。その結果、20年間出し入れし続けたクレジットカードに残っていた債務約60万円はチャラになり、約100万円程が戻ってきました。
また、過払い金に対する利息は、調停などをしないと戻ってくるのが難しい事も分かったのですが、いつ出産になるか分からない為、長期戦は諦めて利息は請求しませんでした。
利息はざっと約20万円だったので、義母や主人が協力してくれていたら調停をしてもよかったと後で悔やんだりもしたのですが、法律の専門家では無い私にはこれが限界です。
戻ってきた100万円のうち銀行への債務が約40万円でしたので、手元には60万円程残りました。プラスにはなったので、結果としては良かったと思います。
借金は色々理由があると思いますが、借金をした者が借金を返済するのに労力を使わなければ同じ事の繰り返しです。
今借金で困っている人がいるなら、それがギャンブルであるなら、ギャンブルを辞めて借金を色々な方面から返す努力をしなければならないと思います。
ちなみに、私任せで大金が手に入ったと思った義母は2、3ヶ月で残った60万円がなくなってしまいました…。
未納の年金を払ったり、滞納していた家賃を払ったりなど、私達に正直に今ある負債を言ってくれなかった為ですが、これからは身を引き締めて借金をしない生活を叩き込まなければなりません。
こんなことなら、私が手を貸さずに、義母自信が弁護士さんと二人三脚で過払い請求に取り組んだ方が『浪費のための借金がいけないこと』だと勉強になるので、良かったのではと少し後悔もしています。